木曽御嶽山    
Mt.Kiso_Ontake

2012年 9月21日 2日目 木曽御嶽山 登拝
2:40 田の原登山口

月齢は4.0(新月から4日目)なので、空は暗い。満天の星空を期待してきましたが、厚い雲にはばまれました。せっかく星座早見盤を持ってきたのに残念。

ここの標高は2,180m。気温およそ10℃。
ここから大江大権現までの1kmは、ゆるい坂道です。


3:00 遥拝場

田の原の登山口から600mほどで、遥拝場に着きました。お水を汲んだり、準備運動をしたり。
4:05 植生がハイマツだけに

「あら、なんの糞かしら?うんこちゃん、うんこよ、うんこ」
「うんこちゃん、踏んだらダメよ」
「うんこちゃん、気を付けてね」

「・・・」

「前フリやないから、わざと踏まんでええからね。でも、そこで踏んでくれたらおもろいんやけどね」

「・・・ ・・・もう、どうしたらいいかわからないです!」
4:45 雨合羽

小雨のようなものがさっきから降ってきてて、レインウェアなしで歩いてましたが、とうとうしっかり雨が降ってきました。

気温が急激に下がっきて、まさいく夜明け前。雨露しのぎと保温でレインウェアがちょうどいいです。

自分撮りが苦手で、写真はまるでブレア・ウィッチ・プロジェクトみたい。
5:08 九合目の石室

寒さと雨が厳しく、九合目の石室に逃げ込みました。
日の出まであとちょっと。(5時35分)
6:07 山頂を目指して

ちょっと小ぶりになりました。
チョコレートなど甘いものをたっぷりいただき、ほっと一息。でも体は冷える一方なので、山頂目指して出発!

実は、山頂は目の前に見えています。しかし霧雨のため、視界はおよそ10m。
6:16 王滝口の頂上山荘

王滝口の頂上山荘の影がちらっと見えてきました。
6:20 御嶽神社頂上奥社

王滝頂上に到着。標高2936m。
歩くペース配分が素晴らしく、ぜんぜん体が疲れてません!これは不思議。ゆっくり、ゆっくり、歩幅を小さくの効果は絶大!これだと誰でも登れます。

びしょびしょの軍手でレンズを拭いても、カメラはびしょびしょのまま。全然気にしていません。

(こうやって雑に扱うから、翌日の獅子舞のときに調子が悪くなり困ってしまった。毎度毎度のパターン。)
寒くて体を温めるために、濡れたものを乾かすために、みんな、ストーブの周りに集まりました。ストーブのありがたさを実感!
前夜の鍋でもそうでしたが、大阪の先生は、早食いで小食です。うどんをズルズルズルー。

「あー、食った!もう腹いっぱい。もう要らん」

満腹中枢への伝達が速すぎっ!
雨が止むまで、まったりした時間を過ごしています。
これ、ティースプーンやなくて、チョコレートスプーンです。チョコレートが溶けて、チョコレート珈琲になります。

9:05 剣ヶ峰を目指して

この山荘で2時間半も休憩してました。いすぎや。
いざ、剣ヶ峰(標高3067m)を目指して出発!
当然山頂には遮るものがなく、風が強いです。ほんのちょっと動画で紹介します。これでかなり雰囲気が伝わります。

9:37 剣ヶ峰山頂

王滝口の頂上からここまで距離615m、標高差131m。ちょうど30分で到着しました。
剣ヶ峰山頂の標高は3067m。素晴らしい眺望が待ってるはずでしたが、まったく何も見えません。

「なーーーんも見えん!」
下山開始と言っても、このすぐ下の剣ヶ峰山荘で、金剛杖に焼印をしていただきます。

10:06 御嶽剣ヶ峰山荘

木曽ヒノキの金剛杖にバーナーで温めた焼きゴテをあてると、ジュッ音がして、ジジジと焦げながら、いい香りがしてきます。(動画

気温は4℃。『山の天気予報』で知ってましたが、まさか、ほんまに4℃になるとは!温かいお茶がありがたいです。
10:30 下山開始

岩原のところに、カピバラにそっくりな岩がありました。
11:00 急変する山の天候

「これは抜けますね」

先生のおっしゃる通り、雲がざーっと流れはじめ、明るくなってきました。
11:30 空に立ち上がる竜雲

ナイトウォークで真っ暗闇のなかを歩き、雨が降られ、さっきまで視界不良だったのが、急に晴れ渡り、気持ちが一気に解放されていきました。めっちゃ気持ちいい!

下界から雲が立ち上がり、山すそに沿って空へ立ち上がっていき、ぼくたちは天地のダイナミズムの真っただ中にいて、「おー!あそこ!」、「また来た!」と、ここでしばらく天地の様を眺めていました。

今、
"ここにいる"だけで幸せです。
金剛童子のところをちょっと下に行ったところ、左手に、岩場があり、そこにちょっとだけ平たいスペースがあります。

前回のとき、ここにテントを張って、一晩中星空を見ながら語り明かしているキャンパーがいました。

あのテント泊はありです。
下りてくるほど植生がどんどん変わっていきます。

13:45 田の原登山口

到着!

ゆっくり、ゆっくり、途中でたっぷり休憩を取ったにもかかわらず、3時間ちょっとで下りてきました。
里宮に行き、お礼を伝えてきました。
帰りは、時間の都合上、「温泉か、お蕎麦か」の選択で、お蕎麦が勝ちました。

信州手打ちそばの
『一竹』です。人気の天ぷらそばをいただきました。大盛りで200円アップの1,300円。美味しかった!
木曽福島駅の周辺でお土産を物色しました。

ぼくは、行く前から目をつけていた、七笑酒造の秋の新作『冷やおろし』と『天笑』をゲットしました。
20:15 新宿

車内は、ずっと『食べ物しりとり』で盛り上がってました。

「ケチャップ」
それは調味料やろ!

「握り」
それは調理法やろ!

ツッコミどころ満載で、あっという間の新宿でした。


きとやん日記