クリスマス・パーティ     
Merry Christmas Party

2005年 12月18日 きとやん邸(東雪谷3丁目)
今冬一番の大寒波襲来。うちに着くと、みんな「今日は寒ぅ〜」と言いました。原かおりが来れなくなって全員で9人。男のほうが多くなったんは初めてとちゃうか。

ぼくが前日の飲み会で飲みすぎて、二日酔いで直前までダウン。何も用意できず、お寿司・ピザを出前して、麻由ちゃんが買ってきた餃子と焼売が美味しかった。

これこれ、ぼくのどこを隠してるねん。撫でてるように見えるぞ。

それではクリパ、スタート!!

毎回、ケーキをカットするときのるーの集中力には感心する。

「9つということは、一つ40度づつよね」

セリフとは裏腹に、丸いケーキの上に不揃いに並んでいる苺やクリームを見て、苦悩の表情を浮かべている。
空でナイフを動かして、どうカットするかイメージを作ろうとしている。

「最初に3等分して、それをさらに3つに分けたらどう?」

と、周りから掛ける声が耳に入らない。いざ最初の一刀を入れるとき、るーは目に力をこめた。
という感じで、るーを見てると、文語調になってしまう。
「あ、三等分にして、それをまた3つに切ったらいいのね」

ガクガクガクー、周りの緊張感が一気に崩れた。

「だから、さっきからそう言ってるやん!」

一斉にツッコミが入った。

「え?え?そうなの?」とマジボケ。でも、ここからの切り替えが早い。ささっとナイフを入れると、あっという間に9等分された。お〜、パチパチパチ!

崩れることなく綺麗にカットされた。毎度こんな感じで、今まで一度も失敗したことがないから、すごい。

シャンパンを飲みながらケーキを食べて、さー、いよいよプレゼント交換。

プレゼントは、買うまで「うーん、めんどくさないなぁ」と思うこともあったが、みんな自信がある雰囲気が漂っている。少しわくわくしてきた。

初参加組みは、茂木くんに細井さんや。どんなんを出してくるのか?そして注目のぼくのプレゼントは?!

るーの超絶ケーキカットと同じく、いつもの定番の、ふだの「うわあーー」があったで。

うちに着いたばかりのふだとのぶえもんに温かいお茶を出したときのことや。配膳の準備をしてると、いきなり「うわああーーー!」と後ろで声がした。お茶がダー。
獅子舞を入れている衣装ケースの上に、お茶をこぼしていた。あわててタオルをかぶせた。

「だって、だってこの上が不安定なんだもん」
「きとやんちでは100%だ」

誰のプレゼントをもらうか、クリスマスソングのリズムに合わせて個々の携帯を回しました。

これがうまく行かず、どうしても誰かが自分のを当たったり。細井さんが「確率的には当る可能性のほうが大きい」って言うてたが、なんで9人もおるのに自分のが当りやすいんかわからんかった。

問題は誰がぼくのをゲットするか?

それは、ぼくのプレゼントはハズレやからや。しかし、汚名返上で、今年は気合いをいれてきました。

例年とんでもないハズレを持ってくるぼくに対して「今年は何にしたん?」とみんなが、警戒してました。

「えーっと、予算は遥かにオーバーにしてしまってん」
「いくら?」
「9,000円」
「えーーー!ありえん。なんで???」
「だってそれがよかってんもん、銀座で買ってきてん」
「銀座にしかないの?」
「ううん、京都か銀座」

ここで、のぶえもんが「ひょっとして・・・」と気付いたみたいで、そのおかげで、なんとなくのぶえもんのお墨付きがついたような雰囲気になりました。

そういうわけで、プレゼント交換の携帯回しは慎重になり、「誰がきとやんのをゲットするか?」が期待感を煽りました。やっぱり高くても大ハズレか、それともレア・アイテムか!?

今年のプレゼントはアタリばかりでした。

ハマコーのはルーに当たった。めっちゃでっかい袋に入ってて、今まで一番大きかったんとちゃうか。古茶色の『一人ちゃぶ台』で、ええ感じ。

麻由ちゃんが買ってきたのは札に当たった。ご飯を炊くときに一緒に入れると美味しくなるという空気孔がある陶器。名称を『釜神様』と言う。ご飯好きの札に当たって本人は大喜び。

茂木くんのは、ぼくがゲットした。漢字文字のTシャツで、表に『塩』、袖に『鯖』と書いてあり、合わせて『塩さば』!
細井さんは今日遅れてきたんやけど、それはプレゼントを値切り交渉してたからやってん。5,000円のものを3,000円に値切ってきたらしい。「おー!そんなに値切れるんですか?!」と聞くと、そのテクニックを紹介しよう。

まず雑談で仲良くなり、そこから値切り交渉。値切りつつまた談話、またちょっと値切ってまた談話で30分を要したらしい。

そして、いよいよぼくのは・・・
『鳩居堂』の筆・硯・墨です!

どれをとっても一つだけで予算オーバーする高級品。和と言えば書。ええもんで書に向き合ってほしくて、これにしました。

もちろん和紙も購入。そのときに「これでみんなで和と書いて写真を撮りたい」と思いつきました。
のぶえもんと麻由ちゃんが先に書いて、二人で「わ!」。

漢字が似てるのは二人とも笛組みだから???

そして残った面子でわいわいがやがや、書道大会が始まりました。
外野から「はらいが弱い!」や「書き順が違う」と、注意が飛び交います。でも、いざ半紙を前にすると、どきどきして、イメージした通りに書けなかったりします。

半紙の前ではみんな正座です。
書き出しは?
止めは?
バランスは?

あれこれ迷いながら、書き終えたときの、それぞれの反応がおもろかった。
「あ〜」と悔しがるルーとか、「これは違うの!」と笑いながら言い訳する札とか、ぜんぜんくちゃくちゃのくせに「よし!」と満足する僕。

刷りたての墨の匂いや、筆を半紙におろしたときの指先から伝わってくる感覚は、久しく忘れていたものでした。

みんなで今年のテーマの『和』を書きました。

次に『東京獅子舞部!』、続いて「メリークリスマス」。
楽しくて、次々書きました。

ぼくのプレゼントをゲットしたハマコーには、せっせと墨をおこしてもらった。でも「意外に楽しいんですよ」と嬉しそう。

どんどん盛り上がった時に、北村からメールが届きました。
「どう?みんなの今年のプレゼントは?」

このとき誰かが思いついて「よし、みんなで命名しよう」となりました。ちょっと悪ノリ?

「もし選ばれたらどうすんの?」とありえん心配をしながら、記念撮影&即メールすると、北村から一つづつコメントが返ってきました。

北村から:
「みんなありがとう〜!参考にします。」

オガさんから:
「細井さんはやっぱりおもしろいなあ。」

> オガにも写真を転送したら、感動してました。
> 実際につけるつけないはともかくとして、
> みんなが考えてくれたことがうれしいです。ありがとう。

北村のお母さまから:
「私はこの中だったら太郎がいいわ〜。」


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