きとやん日記                       
 2009年4月5日〜2009年5月11日

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2009年5月11日(月)
号泣 旗の台から乗り込んだ人
帰宅の池上線。めずらしく乗車率100%ぐらいになってた。戸越銀座からぎゅーぎゅー詰めて乗った。ぼくはドアにぺったりくっついてる。荏原中延に着いたぐらいから、吊り革近くの女の子が、しくしく静かに泣きはじめた。20代前半ぐらいのOLさんや。

(痴漢?それともなんか悲しくて泣いてはるんかな?)

と思ったけど、どうも様子が違う。なんか悔しいことがあって、我慢できない感情が溢れて涙が出てきた感じや。

ちょっと涙を流したら泣きやむかと思ってたら、だんだん増していき、とうとう肩を震わせて
ぽろぽろ涙を流し始めた

(えー!だいぶ泣いてはるで)

旗の台に着いた。たくさん人が降りる。ぼくは閉まっているほうのドアのところにいる。
下車して空いたなかを、涙を流してる女の子が、吊り革近くからぼくの横へ来た。
そしてマジ泣きになって、ドアに手をついて、「うぇ、うぇ」としゃくり泣き始めた。

(いやいやいや、ぼくとちゃうで)

旗の台から入ってきた人は、疑わしげにぼくを見てる。いや、だからちゃうって。今、この子、そこからこっちへ移動してきただけやん。

列車が走りだすと、より泣きがひどくなっってきて、とうとう、周りには聞こえるぐらいの声に出して
「うぇーーん」と、子供のように泣きはじめた。大粒の涙をぽろぽろや。かなりの人が見てはる。

(いや、ぼくとちゃうからね)

集まる視線を無視しても、無視しきれないぐらいになってきた。(どうしたら、ええねん?)ウォークマンを引っ張り出してつけた。できるなら、「なんで泣いてんの?」と声を掛けてあげたいけど、余計にややこしくなりそう。

洗足池、そして石川台に着いても、ぼろぼろ泣きっぱなし。雪が谷大塚駅が近づいてきた。なんとなく泣きがおさまってきた。そして不思議なことに、ドアが開くときにはぴたっと泣きやんでた。

そして、
立っている位置の関係上、ぼくと一緒に出ることになった。

(いや、だからね。ぼく関係あらへんから!)
2009年5月8日(金)
しゃべるのがつらいほどの口内炎

2年ぐらい前?ベロの下に巨大クレーターの口内炎ができて、しゃべれない・飲めない・食えないときがあった。

またなっとるがな!
始終じんじんして、顔はしかめっ面のまま。虫歯になったことないけど、こういう気分なんかなぁ。
しゃべると激痛が走って「おはようございます」が、「おらら・・・」になる。仕舞いに、しゃべりたくなくなる。食べても飲み込むのが精一杯やし、味がわからん。


どんどん口内炎がひどく(でかく)なってくる。
腹が減ってるけど口開けるだけでズギンと痛むようになってきた。腹が減ってるのに、食べる気が起きへん。腹は減る、じんじん痛い。だんだんいらいらしてくる。

2009年5月6日(水)
北方謙三『血涙』(上下巻)
北方謙三の『血涙』(上下巻)は、まさしく血涙やった。血の涙を流しながら戦う。
武人として生き、時代が認めなかった最後の武人。
浅田次郎が描く、武士に近い。誇りと哀しさの間で生きて、死ぬ。生のなかに死があり、死のなかに生がある。(384ページ)

楊家将→血涙→水滸伝→三国志かな。というわけで次、三国志いってみよー!

ととと、北方を連続すると、しんどい。ちゃうのいってみよー!
今、2周目が流行っとうからなぁ、佐藤賢一の
『双頭の鷲』やな。
2009年5月5日(火)
映画『新宿インシデント』

今日は夕方までびっちり仕事した。休みの日は集中できる。でも、集中しすぎて頭が熱暴走してせいぜい夕方までやね。それ以上は続かへん。

 ☆ ☆ ☆

レイトショーで映画『新宿インシデント』に行ってきた。チネチッタではやってなかったのでDICEにあるTOHO CINEMASで。階下にHMVがある。寄ってしまった。

 
CIARA "Fantasy ride"
 THE ENEMY
"Music for the people"

ついつい試聴して買ってしまった。

そして、『新宿インシデント』。

なんでこれがハリウッドと香港の映画やねん。日本は何しとんねん、腑甲斐ない。まるで馳星周原作の作品を映画化したような作品。

凄惨で、悲しくて、救いがない。最後まで苦しくて出口が見えない。館内のあちこちから嗚咽が起こってた。劇場に来てた人のうち何組かは中国の人なんやろう。字幕が出る前やちょっとしたシーンで、笑ったり、懐かしんだりしてた。この人たちにとっては「よくぞ描いてくれた」というものになるやろう。
1990年代の日本(新宿)を真っ向から描いてる。ジャッキー映画やけど(数々の香港スターが大勢出てて、「あ、あの人や!」と嬉しくなる)、いわゆるジャッキーはいない。別人と思ったほうがいい。

ジャッキーうんぬんでなく、重く、何かを突きつけられた作品やった。これがジャッキー・チェンの一面であるなら、そら政治的発言もあるだろうし(中国では叩かれてる)、スーパースターのコミカル・アクション俳優やない。信念がある素晴らしい俳優さんや。

映画そのものは、1990年代+暴対法+蛇頭+中国マフィアの台頭など、知っておかなければならない日本の歴史がここにある。そらね、刑事の描き方や、時の経過を表現する編集がイマイチだったりするけど、そんなん関係ない。
「日本人よ、目を逸らさず見ろ!」と言っている。このメッセージはしっかり受け止めるべきで、だから泣いてる人が多かった。

 ☆ ☆ ☆

これを書きながらワインを飲んでる。
井筒ワイン。近所のすごい酒屋さんが応援している日本ワインの一つや。試しの1本は、コンコードのロゼを買ってみた。美味しい!嫌味がまったくなく、チャーミング。すっす入ってくる。
ワインを一緒に
ケーキをいただいていて、これはさっき、ベロンベロンに酔っ払ってる"しっかり"からいただいた。
"しっかり"は朝から飲んでて(めっちゃGWを満喫しとるがな)、立ってるのがやっとの状態やった。ケーキをお裾分けでいただいき、ありがたと感謝し、お礼にカナダの友人からいただいた
メイプルクッキーをわけてあげたが、「えー要らない」とバッサリ切られた。
さすが"しっかり"。気持ちにストレートや。しかし、メイプルクッキーを断る理由はない。ほんまに美味しいから持って帰れと渡した。

余談で『新宿インシデント』は、原題通りに
『新宿事件』にしたほうが断然良かったと思う。

2009年5月4日(月)
コンテンポラリーアート

今日はGWで、休みらしい休みを満喫した。

まず、原美術館(品川)。ジムランピーの『Unknown Pleasures』を観にいってきた。感じるままの空間リズム。

ここ原美術館を訪れるのは初めてで、庭園に面した気持ちいいテラス・カフェがあって、ここ目当てで来てる人たちもたくさんいた。ここでブランチをいただいてるカップルさんとかいて、ワイン1本をあけてたりして、えらい優雅。いい休日の過ごし方を知ってはるわ。

【TRATTORIA ARIETTA】でランチをいただき、次に目指したのは、恵比寿の東京都写真美術館で開催中の、やなぎみわ『マイ・グランドマザーズ』展。これすごくいい。おもろい、不思議、めっちゃ印象に残るの三拍子。

東京は、芸術・美術・芝居へ気軽にいけるところがいい。

2009年5月3日(日)
映画『グラン・トリノ』

映画『グラン・トリノ』

やっぱりクリント・イーストウッド
大好きやわぁ。今回もあかん。スドンと心に響いた。ぼろぼろ泣いてもた。あのシーンも、このシーンも思い出すと、胸のなかがジーンと熱くなる。
じじぃすごすぎる。神の域やで。同時代に生きてることに感謝。

しっかり伏線はあったがもう夢中で引き込まれっぱなし。熱い涙が流れるままやった。エンドクレジットが流れても誰も微動だにせず。余韻に浸ってるようやった。

2009年5月2日(土)
鯉のぼりと、映画『レイチェルの結婚』と『バーン・アフター・リーディング』

洗濯ものを干すとき、階下に、鯉のぼりが飾られてることに気づいた。真下の階には、小学校1・2年生ぐらいの男の子がおる。こういう季節の行事って大事やと思う。

 ☆ ☆ ☆

映画を2本。

映画
『レイチェルの結婚』
めっちゃまじめな映画。こういうドキュメントタッチの撮影は、まー、一つの手法やからええとして、俳優さんたちの演技はむちゃくちゃ難しいと思う。一発撮りだったとしても、"演技"になったらあかんもん。

映画『バーン・アフター・リーディング』
さっきとぜんぜん正反対の映画。
こんなんはバカらしいほどいい。深夜テレビで十分な内容を、むちゃくちゃ豪華な俳優を使って、きちんとフィルム撮影し、編集・音楽は一切手を抜かず、まじめに映画・映画して、大ふざけする。
現代アメリカの社会を極端に切りとって拡大解釈。宣伝と豪華俳優に釣られて映画館に来てしまったが、このことが、この映画の悪ふざけに加担したことになる。

2009年4月30日(木)
つんつん、「あ、間違えました」

渋谷で、銀座線からJRへ乗り換えるところで、後ろからツンツンと突いてくる人がおった。振り向くと、同じ世代ぐらいでサングラスをかけたおっさんや。

ダレ?

にかっと笑ってるが、ぼくの顔見て一転。「あ、間違えました」と、頭をさげはった。

あ、そうでっか。いやいや、間違えへんやろぉ〜、こんなんと。そうそうおらんで【背の高い、ハゲおっさん】なんて。一瞬ぼくがポカンとした隙を狙ったスリかと疑ったが、財布はスられてなかった。おたく、こんなん知り合いにおんの?

2009年4月29日(水)
映画『レッドクリフ part2』

レイトショーで映画『レッドクリフpart2』(字幕版)を観にいった。
大味過ぎ過ぎ。ストーリー・登場人物たちに、ぜんぜん感情移入ができんかった。途中から、早く終わるのを願ってた。

 ☆ ☆ ☆

いつも川崎のチネチッタへ行く。
前売り券、レイトショーを駆使してポイントをためて、無料で観る。ただしたまったポイントが使えるのは日曜・祝日以外やから、土曜日に2本立てで観たりする。

GWで使おうと思ってたら、ほとんどが祝日やん!あかんがな。しゃーない。GWはあと3ポイントためる作戦に切り替えて、映画3回無料に観られるようにしておこう。


ここで問題なのは、
ポイントをため始めて1年以内が有効期限で、最初が5月17日やったから、5月中に行かなあかんっちゅう訳や。そこそこ観たいのはあるが、あと3ポイントためて、3回無料っちゅうことは計6本か〜。そんなに観るのないし、5月は後半はまったく時間がない!

グラン・トリノ
バーン・アフター・リーディング
レイチェルの結婚
新宿インシデント

あとは〜、サモハンが出てる『カンフー・シェフ』は、あまりにもつまらんそやしなー、どないしよ。

2009年4月26日(日)
北方『楊家将』 上下巻

北方謙三の『楊家将』(上下巻)を読んだ。
ぼくは北方作品を『水滸伝』から入ってるんで、その印象が絶対的で強烈すぎる。ランディングみたいな気持ちで『楊家将』を読みきり、まま、おもろかった。読み終わったその足で、続巻の
『血涙』(上下巻)を買いに行った。

2009年4月25日(土)
映画『スラムドッグ$ミリオネア』

映画『スラムドッグ$ミリオネア』は、劇場にたくさん入ってた。カップルが多かったかな。
アカデミー8部門を受賞してるだけあって、おもろかった!映画らしい映画やった。ラストもストレートで、好きな終わり方。

ストーリーは真っ直ぐで、娯楽作品として気持ちよく仕上がってる。奇をてらわずとも、撮影と編集と音楽だけでこんなにおもしろくなるねんな。これぞ映画のパワーか、やっぱりすごい。
キャラクターが人格破綻せず、きちんと成長過程を描かれていて、納得がいく脚本やった。


 ☆ ☆ ☆

久ぶりにCD購入。5枚でほぼ10,000円。

DEPECHE MODE "SOUNDS OF THE UNIVERSE"
PET SHOP BOYS  "YES,"
LILY ALLEN "IT'S NOT ME, IT'S YOU"
YEAH YEAH YEAHS "IT'S BLITZ!"
UTADA "THIS IS THE ONE"

軽いポップのUKに寄り気味。でも統一感がないのはいつものこと。

2009年4月19日(日)
習い事スタート

今日から習い事スタート。無理矢理、時間を作って自分に課する。こういうことも大事や。
その足で会社。はー、ふー、やらなあかんことが山高く聳え立ってる。あ〜、追いついてない。

2009年4月18日(土)
映画『ミルク』

掃除と洗濯。たまった新聞とテレビを見る。そして写真整理。
2泊3日で撮りまくった約500枚をチェック&プリント用にトリミングしてると、あっという間に夜になってもた。会社に行かなあかんかったのに・・・。(しゃーない、仕事は明日や)と諦めて、映画に行った。

映画『ミルク』
。うーん、生理的にゲイが苦手なんで、そのまま映画で見るのもあかんかった。ま、毛嫌いするのは良くない、という道徳観は持てた。

2009年4月17日(金)
1週間に2度も違う風邪をひいた

ところが違う風邪ひいた。咳がコンコンして熱がある。頭痛もする。1週間に2度も風邪をひくなんて、ひどい。

2009年4月16日(木)
今日は宴会

お客さまと宴会。風邪はなんとか治り、間に合った。

2009年4月15日(水)
治したい

少しマシになってきた。明日は宴会。明日までに治しきりたい。

2009年4月14日(火)
また風邪かい!

なぬ、風邪ひいてるがな!昨日の帰りの飛行機のなかから怪しかった。毎度毎度のノド風邪や。ノドが焼けるように熱く、熱がずんずんあがってきてる。頭は朦朧としてきてる。耳鼻科に直行。
ヨウドチンキ(?)を塗ってもらって瞬間だけ、ほっとやすまった。空気が通過するだけでも熱くてヒリヒリ痛かった。

2009年4月13日(月)
有馬温泉

ハーバーや異人館など観光してもイマイチやし、六甲・有馬の1DAY周遊パスを使って、有馬温泉へ行った。

行きはあえて六甲ケーブル&ロープウェイで、ゆっくりのんびり有馬へ向かった。有馬温泉は小さい頃にいっぺんだけ近所の人に連れられて行った覚えがあるだけで、初めてに近い。着いて、ます釣りをした。枝垂れ桜がきれいな時期と重なり、ぶらぶらするだけでも楽しかった。炭酸泉源を飲んだ。しゅわしゅわかと思いきや、「うぇぇえええ」となった。一度試してみるべきや。

温泉にゆっくり浸かり、昼寝もして、帰りは北神急行でずばっと三宮へ戻った。
【美作】でお好み焼きを食べて、新幹線で東京へ戻った。

2009年4月12日(日)
前夜祭の焼肉【満月】

前夜、バスケのあとのいつも宴会はごめんなさいして、東京チームと合流して焼肉【満月】に行った。今まで食べた焼肉のなかで、一番最高に美味かった!こんな店が、実家から徒歩20秒とは・・・。今まで何しててん。

 ☆ ☆ ☆

この3泊4日のメインのひとつ、生田神社の春祭り。神幸式。東京チームから3人参加や。

直会のあと、東京チーム&しんしんの5人で東門街にある【AZABU BAR】で遅くまで語った。

2009年4月11日(土)
ハイキングとバスケ

ぼくの定番散歩コースのひとつ、燈篭茶屋から修法ヶ原までハイキングに行った。修法ヶ原は、"しょーがはら"と呼ばれ、振り仮名は「しおがはら」になる。

昼は【もっこすラーメン】をしばいて、軽く昼寝して、夕方から
バスケに行った。

38歳、もう走れません!無理できません!

2009年4月10日(金)
大阪出張。「味べぃ」と「一芳亭」と「路」。
昼に大阪へ入った。心斎橋。どこで食べようかなーと、辺りを物色してると、見たことのある店名が目に入った。「味べぃ・・・?あーーー!ロンちゃんのお店やん。心斎橋にも支店があったんや。ロンちゃん、おるかな〜。
いた!!!
と思ったら、似てるが違う。お兄さんかな???あいつ兄弟おったっけ?従兄弟さんかな?話しかけるタイミングを失って、カツ丼600円をかきこんでお店をあとにした。美味しかった。

 ☆ ☆ ☆

打ち合わせを済ませ、関西事業所へ顔を出した。福島に移ってから初めての訪問。だいぶ会ってないな〜。変わらない先輩たちがいて、嬉しかった。

 ☆ ☆ ☆

お客さんからデザイナーさんを紹介してもらうがてら、宴会。難波の、シュウマイがめちゃくちゃ美味しくて安い【一芳亭】に連れてってもらった。うまかった!しかも財布に優しい!カッポン、カッポン、ビールを飲んで店員のおばちゃんから「あんたら、まだ飲むの?」なんて言われながら閉店までいた。大満足。
体調絶不調から酒絶ちしてたせいか、お酒絶好調。
2軒目は先輩から教えてもらった法善寺横丁の【美加佐】に行った。が、聞いてた通り、えらい高くて表のお品書きでびびってしまい、またまたお客さんの顔で、すぐそこのバー【路】に入った。ドアを開けると、居心地のいいカウンターバー。渋いおっちゃんバーテンダー二人に、カウンターは満席。自慢のジントニックをいただいた。これまでに飲んだことのない美味しさ!ちゃんと作ったら、こんなに美味しいんか!とびっくり。
2009年4月8日(水)
軟便

胃腸を壊したダメージは相当大きく、なんしか体力が復活しない。すぐ疲れる。
うんこは軟便が続く。

2009年4月5日(日)
映画『フロスト×ニクソン』

昨日の獅子舞本番あとの宴会は、お酒と料理は控えたが、だいぶ調子がよくなってきた。まだ魚は怖いが、ご飯はいけそうや。

 ☆ ☆ ☆

先週いきそびれた映画『フロスト×ニクソン』を観にいった。

いきなりのどつきあいインタビューを期待してたが(実話を知らない)、まじになるのはラストだけ。それまではのらりくらり、にやついた笑顔だけが印象に残る。伏線はベタで、「わかるでしょ?」と念の押しっぷりは過剰演出。
もうちょっと大統領とトップコメンテーターのなんでもありの激しい攻防、鋭い応酬を期待していただけに残念。

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